新しい“映画との出会い”がきっとある!
月イチ!“ぴあテン”ランキング
2025年11月公開の「みた」映画ベストテン!
エンタメの出会いと発見を提供する「ぴあアプリ&Web」のランキング企画『月イチ!“ぴあテン”ランキング』! 「ぴあアプリ&Web」でいつも映画のレビューを執筆していただいている「水先案内人」合計27名の皆様に、2025年11月公開の「みた」映画の中から特に良かった作品、好きだった作品、高く評価している作品を投票していただいたベストテンを発表します!
本企画は、毎月中旬頃に発表。同じく「水先案内人」の皆様に聞いた「これからみたい」映画ベストテンも、毎月末~翌月初旬に発表しています。ふたつのランキングで、映画ツウたちがみた上で高く評価した作品や期待している作品をチェックして、新しい“映画との出会い”をお楽しみください!
【ベストテンとは】
水先案内人合計27名に2025年11月公開の「みた」映画の中からそれぞれがベスト3までを挙げていただき、1位:5点、2位:3点、3位:2点のポイントを付けたうえで集計したもの。対象は2025年11月1日~11月30日に日本で劇場公開された作品で、映画祭での公開作、配信のみの作品、ライブビューイング、ブルーレイ・DVDのみでの発売作品は含みません。
ぴあ水先案内人27人が投票!
2025年11月公開の「みた」映画ベストテンはこちら!
1位
公開日:2025/11/7(金)
32pt
2位
公開日:2025/11/7(金)
22pt
同2位
公開日:2025/11/14(金)
22pt
4位
公開日:2025/11/8(土)
20pt
5位
公開日:2025/11/14(金)
17pt
6位
公開日:2025/11/28(金)
14pt
7位
公開日:2025/11/28(金)
12pt
8位
公開日:2025/11/21(金)
11pt
同8位
公開日:2025/11/28(金)
11pt
10位
公開日:2025/11/28(金)
9pt
【ベストテン総評】
2025年11月に日本で劇場公開された映画は109本。そのうち、ぴあ水先案内人の「みた映画ベスト3」に選ばれた作品は全部で33本でした。
集計の結果、第1位に輝いたのは『旅と日々』。つげ義春のマンガを原作に、三宅唱監督がシム・ウンギョン主演で映画化した作品。2ヶ月前に発表した「みたい映画」でも1位、期待通りの出来映え、という結果でしょうか。「つげ義春の二大名作を入れ子構造にした大胆な作劇に三宅唱のしたたかな野心を感じる。」(高崎俊夫)と熱いコメントも寄せられています。
第2位には、同ポイントで『プレデター:バッドランド』と『平場の月』が並びました。
まず、『プレデター:バッドランド』。人気シリーズですが、今回はこれまでと大分趣向がちがい、「最高に楽しいB級SF」(渡辺麻紀)という評価。プレデターだけでなく、登場するキャラクターがユニークで「半身のアンドロイド、ティア演じるエル・ファニングの可愛さに尽きる!」(高松啓二)といった声も。
『平場の月』は、「みたい映画」のランク外からジャンプアップ。「堺雅人と井川遥が演じる男女の恋心がせつない。久々に誕生した大人のためのラブストーリー」(平辻哲也)、「彫りの深いキャラクター描写、余韻震える芝居。オーソドキシーの極みともいうべき土井裕泰芸術」(相田冬二)と絶賛のコメントが届いています。
第4位は、「恐ろしい現実を知らせる作品」(池上彰)という声もあがる『ネタニヤフ調書 汚職と戦争』。イスラエル現職首相の汚職疑惑を告発するドキュメンタリーです。第5位の『ブルーボーイ事件』は、1960年代の日本で実際におきた性別適合手術を巡るドラマ。この問題作2本もランク外からベストテン入りした作品です。
→水先案内人が投票する、2025年11月公開の「これからみたい」映画ベストテン へ
ぴあ水先案内人から寄せられた選出コメント
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
ネタニヤフ調書 汚職と戦争
②
ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師
③
フライト・フォース 極限空域
【選出コメント】
①はイスラエルのネタニヤフ首相の汚職疑惑を捜査する警察の事情聴取の動画が何者かによって製作者に送りつけられたことで実現したドキュメント。ハマスやヒズボラに対する「戦争」が終われば、ネタニヤフ首相の裁判が再開され、刑務所に入る可能性がある。つまり「戦争」を続けていれば首相本人は安泰だという恐ろしい現実を知らせる作品だ。②は、歴史に“もしも”はないけれど、もしヒトラーがこのとき暗殺されていれば、その後の悲劇は起きなかったのにと思ってしまう。③は、よくできたアドベンチャー映画だ。
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
平場の月
②
TOKYOタクシー
③
兄を持ち運べるサイズに
【選出コメント】
役者の演技が光るヒューマンドラマの多かった11月。①堺雅人の号泣、相手役を演じた井川遥のセリフ、佇まいは、記憶にくっきり残ります。②ふつうの中年を演じた木村拓哉と、派手めなマダムの倍賞千恵子、これまでと少しちがう役柄ふたりの会話劇でロードムービーというのが、いままでにない味。③、これはオダギリジョーぬきには考えられない映画。
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
港のひかり
②
消滅世界
③
兄を持ち運べるサイズに
【選出コメント】
①はまるで往年の高倉健のような、いぶし銀の舘ひろしの演技が圧倒的。②は「性」にまつわるあらゆる常識が180度転回した世界を描いているが、それがリアルで自然に感じる演出に驚く。③は家族とは何か、家族関係とはどうあるべきかを問いかけていて、ユーモラスながら重いテーマも内包していて傑作。
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
旅人の必需品
②
旅と日々
③
佐藤忠男、映画の旅
【選出コメント】
②は原作であるつげ義春の二大名作を入れ子構造にした大胆な作劇に三宅唱のしたたかな野心を感じる。とはいえ「海辺の叙景」の河合優実のエピソードをもう少し見てみたかったな、という思いも。③は偏愛する『魔法使いのおじいさん』という傑作を介して佐藤忠男の批評家としての本質を探ろうとする視点が光る。『思想の科学』を出自としたその旺盛な執筆活動の源泉にはエリートに対抗する屈折した独学者の矜持があったはずで、「映画評論の世界に斜めから入ってきた」という同世代の秦早穂子の怜悧なコメントが記憶に残る。
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
プレデター:バッドランド
②
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
③
ジェイ・ケリー
【選出コメント】
①何と言っても半身のアンドロイド、ティア演じるエル・ファニングの可愛さに尽きる!
プレデターシリーズの再始動にも期待したい。②スプリングスティーンの苦悩から生まれた『ネブラスカ』。イメージとは違った人物像にびっくり!
③クラシックスターの匂いが残るジョージ・クルーニーだからこそ成立した映画。アダム・サンドラーの中年マネージャーがイイ味出していた。
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
平場の月
②
佐藤さんと佐藤さん
③
WEAPONS/ウェポンズ
【選出コメント】
①は、50代の筆者にドンピシャ。堺雅人と井川遥が演じる男女の恋心がせつない。久々に誕生した大人のためのラブストーリー。②は、ボタンのかけ違いから、すれ違っていく現代の夫婦像を鮮やかに描いた。天野千尋監督の新境地!
③は、ワーナー・ブラザース映画の最後の配給作品。章ごとの反転が刺激的なホラー。
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
WEAPONS/ウェポンズ
②
ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師
③
兄を持ち運べるサイズに
【選出コメント】
子供たちが同じ方向に向かって駆け出し、姿を消す①は見ている間ドキドキしっ放しの不気味映画。怖いのに変におかしくて笑ってしまったのはなぜ?
②は珍しくないナチ物だが、ヒトラー暗殺を決意するのが牧師なのがショック。ダメ兄ちゃんが亡くなり、妹と兄嫁が久しぶりに会ったことで彼の別の面が見えてくるのが興味深い③。
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
プレデター:バッドランド
②
天使のたまご 4Kリマスター
③
WEAPONS/ウェポンズ
【選出コメント】
①は最高に楽しいB級SFでした。プレデターもアンドロイドも、モンスターまでキャラがちゃんと立っていて、しかもみんなかわいい!②はご贔屓押井監督のルーツともいえる作品。描き込まれた細部、本当によく見えて嬉しかった。③は最後のワーナー配給作品。感慨深すぎです……。
その他の皆さんの投票は?
イソガイマサト
フリーライター
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
① 平場の月
② 旅と日々
③
佐藤さんと佐藤さん
伊藤さとり
映画パーソナリティー
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
① 旅と日々
②
佐藤さんと佐藤さん
③
ネタニヤフ調書 汚職と戦争
植草信和
フリー編集者(元キネマ旬報編集長)
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
佐藤忠男、映画の旅
②
TOKYOタクシー
③
赤い風船 4K
恩田泰子
映画記者(讀賣新聞)
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
ネタニヤフ調書 汚職と戦争
②
ジェイ・ケリー
③
ベ・ラ・ミ 気になるあなた
笠井信輔
フリーアナウンサー
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
TOKYOタクシー
②
兄を持ち運べるサイズに
③ 平場の月
春日太一
映画史・時代劇研究家
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
ブラックフォン 2
②
ジェイ・ケリー
③
プレデター:バッドランド
相馬学
フリーライター
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
WEAPONS/ウェポンズ
②
ブルーボーイ事件
③
ブラックフォン 2
立川直樹
プロデューサー、ディレクター
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
落下の王国 4Kデジタルリマスター
②
モンテ・クリスト伯
③
レッツ・ゲット・ロスト〈4Kレストア〉
中川右介
作家、編集者
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
プレデター:バッドランド
② 消滅世界
③
果てしなきスカーレット
中谷祐介
編集者(ぴあ)
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
ネタニヤフ調書 汚職と戦争
② 旅と日々
③
天使のたまご 4Kリマスター
夏目深雪
著述・編集業
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
ブルーボーイ事件
②
兄を持ち運べるサイズに
③
医の倫理と戦争
細谷美香
映画ライター
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
① 旅と日々
②
佐藤さんと佐藤さん
③ ブルーボーイ事件
堀晃和
ライター(元産経新聞)、編集者
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
劇場版総集編 ガールズバンドクライ 【後編】 なぁ、未来。
②
Ryuichi Sakamoto: Diaries
③
ドキュメンタリー「MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE
ORIGIN~」
真魚八重子
映画評論家
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
① 旅と日々
②
笑む窓のある家 4K修復版
③
クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント
水上賢治
映画ライター
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
石炭の値打ち
②
ネタニヤフ調書 汚職と戦争
③
ブルーボーイ事件
村山章
映画ライター
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
プレデター:バッドランド
② 旅と日々
③
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
村山匡一郎
映画評論家
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
① 旅と日々
②
石炭の値打ち
③
日記 父と母へ〈2Kレストア版〉
よしひろまさみち
映画系ライター
2025年11月公開の「みた」映画ベスト3
①
ブルーボーイ事件
② 消滅世界
③
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
→水先案内人が投票する、2025年10月公開の「みた」映画ベストテン へ
→水先案内人が投票する、2025年12月公開の「これからみたい」映画ベストテン へ




