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ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 生誕120年 “はじめて”の人のための小津安二郎監督特集④

©︎松竹

生誕120年
“はじめて”の人のための小津安二郎監督特集

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日本が世界に誇る映画監督のひとり、小津安二郎が生誕120年を迎えた。

『東京物語』『晩春』など数多くの名作を世に残し、現在も世界中のどこかの映画館のスクリーンで小津作品が上映され続けている。その一方で、「小津安二郎の名前は知っているけど、実際に作品は観たことがない」という人も多いのではないだろうか。

気軽に配信で小津作品が観賞できるようになったこのタイミングで“はじめて”の方に小津安二郎監督の魅力を紹介したい。

『長屋紳士録』修復版カンヌ映画祭上映レポート

小津作品はいまも世界のどこかの劇場で新しい観客に出会い、新たに“発見”され続けている。

先ごろ開催された第76回カンヌ国際映画祭のクラシック部門で、小津安二郎監督の『長屋紳士録』4Kデジタル修復版のワールドプレミア上映が行われた。

『長屋紳士録』は1947年の作品で、戦災の焼け野原で迷った孤児を、文句を言いつつも引き取って面倒を見てやる長屋の心ある人々を描いた作品。小津安二郎監督の戦後第1作になる。チケットは即完売。会場にはヴィム・ヴェンダース監督をはじめ多くの観客、映画関係者がつめかけた。

©松竹株式会社

上映前には松竹株式会社メディア事業部海外版権室長の小山芽里氏が登壇し「本年は小津安二郎監督の生誕120年、没後60年にあたる節目の年です。小津安二郎は60歳の誕生日にその生涯を閉じました。監督なき後、彼の作品たちはさらに60年生き続けたことになります。60年は干支の一巡りであり、日本文化では生まれ変わりを意味しています。本年は小津安二郎と彼の作品たちにとって、非常に特別で記念すべき節目の年だと感じています」と語った。

松竹は小津作品の4Kデジタル修復に力を入れており、今回も『長屋紳士録』のネガフィルムをフル4Kでスキャンして、近森眞史キャメラマンの監修の下で修復。映像だけでなく、音声も清水和法氏の監修の下、松竹映像センターで修復された。

小津作品の4Kデジタル修復版のいくつかは現在、配信でも気軽に観賞することができる。