Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 『連続ドラマW-30 ああ、ラブホテル~秘密~』特集②

“仕掛け人”に聞いたら──
まさにWOWOWでしかできないこだわりが満載だった!
WOWOW『連続ドラマW-30 ああ、ラブホテル~秘密~』特集

PR

現在、WOWOWで放送・配信中のドラマ『ああ、ラブホテル ~秘密~』は、ラブホテルを舞台にした、笑いあり涙ありのオムニバスドラマ。毎回、様々なキャラクターが究極の密室=ラブホテルで観客の予想を心地よく裏切るドラマを見せてくれる。

本作はリアルタイムの放送で観るのも楽しいが、配信で繰り返し観たり、ちょっとしたスキマ時間に楽しめるのも魅力のひとつ。初めて観るエピソードには笑いとサプライズが、繰り返し観ることで初回では気づかなかった“こだわり”が見える傑作シリーズだ。

なぜ舞台はラブホテルだったのか、なぜオムニバス形式だったのか。本作を手掛けたWOWOWの徳田雄久プロデューサーにその発想や経緯、こだわりを語ってもらった。

2:ありきたりなオムニバスにしないための仕掛けが満載

第8話:「記憶」

本シリーズはとても面白い構成になっている。まとめると

■全9話で、1話は約30分。
■1話は10分強のエピソード2つで構成される。
■ひとりの監督が脚本も執筆し、キャストも設定も違う2つのエピソードを手がける。

そして登場するのは、坂東龍汰、石川瑠華、岡山天音、小野花梨、松本まりか、三浦貴大、皆川猿時、桜田ひより、堀田真由、井之脇海、鈴木杏、石井杏奈、磯村勇斗、三浦透子、荒川良々、木竜麻生、瀬戸康史、瀧内公美、酒向芳、光石研、金子大地、片山友希、櫻井健人、大鷹明良、伊能昌幸、中村ゆりか、小野莉奈、前田旺志郎、加藤諒、岡田結実、森崎ウィン、佐藤玲、髙石あかり、林遣都、板垣李光人、坂井真紀、岡田義徳ら50人を超える豪華キャストだ。

「お芝居勝負の企画ですから、キャストにはこだわりました。ひとつのエピソードを10分ちょっとにした理由は、1日ですべてを撮影できるようにしたかったからです。撮影が1日だと、他に作品をやっている俳優さんでも、そちらの撮影のない1日で参加してもらうことが可能になる。おかげで大河ドラマに出ている方、人気作に出ている方……本当に良いキャスティングができたと思います」

ラブホテルが舞台のため、多くのエピソードで“ふたりのキャスト”が“逃げ場のない密室”で会話を繰り広げることになる。ひとりひとりの俳優の演技をじっくりと、俳優同士の細かな表情の変化や相手役との掛け合いの妙を存分に楽しめるのも本作の大きな魅力のひとつだ。

そして、本シーズンでは藤村享平、松本優作、淺雄望、二ノ宮隆太郎、内山拓也、近藤啓介、阪元裕吾、大九明子(放送順)がそれぞれ自ら脚本も書き、監督を務めた。日本映画の未来を支える才能たちだ。

「2014年の放送では3人の監督にお願いしたのですが、完成した作品のテイストが本当にバラバラで、観てくださった方の好きなエピソードも見事に割れたんです。今回も映画監督であること、その人の世界観を出すために監督だけでなく脚本も書いてもらうことにこだわって、本当にお願いしたい監督たちと作ることができました」

ポイントはすべての監督が2つのエピソードを手がけていること。ここにも製作陣の狙いがある。

「監督からすると、僕から依頼があった時点で“これまでの自分の作品の流れ的にこういうのはやらなきゃいけないのかな?”と考えるジャンルがあると思うんです。たとえば阪元裕吾監督はずっとアクション映画を撮ってきたので、最初の打ち合わせでも“アクションはやるんですよね?”と聞いてくる(笑)。もちろん、僕としても阪元監督にはアクションを撮ってもらいたい。でも、彼は劇中の会話の部分もすごく魅力的だったりもするんです。

そのときに2つのエピソードがあることで、クリエイターの“ふたつの顔”を観ることができる。これが面白いと思いましたし、監督たちのテンションも上がるんです、放送時間内であれば、2つのエピソードの時間の配分もお任せしました。監督によってはエピソードごとに違う色を出してきた人もいましたし、あえて同じテイストで攻めてきた人もいた。そこも観てくださる方に楽しんでもらえると思います」

前半で動的なドラマを描いたかと思えば、後半では一転して俳優の会話をじっくり見せる回もあれば、まったく違った味わいの2つのドラマなのに“同じ監督が手がけている”と思える瞬間が見つかったりする。

舞台設定、キャスト、監督選び、ドラマの構成まで『ああ、ラブホテル』は、オムニバスドラマを“ありきたり”なものにしない仕掛けが満載なのだ。

「監督たちが実力を発揮できる場にしたいと思いましたし、監督もスタッフも若い世代が多くて本当に楽しみながら撮影してくれました。役者さんも約10分じっくりと芝居してもらえるのもあって、みなさん楽しんでくれましたね」

(次ページへ続く)

WOWOW『連続ドラマW30 ああ、ラブホテル~秘密~』

毎週金曜日午後11時30分放送・配信(全9話/18エピソード)

監督・脚本:藤村享平、松本優作、淺雄望、二ノ宮隆太郎、内山拓也、近藤啓介、阪元裕吾、大九明子(放送順)
共同脚本:木村暉(内山監督話)、島田雄史(松本監督話)
音楽:渡邊崇

第1話
監督・脚本:藤村享平(『パパはわるものチャンピオン』、「ラブリラン」)
出演:「狐と狸」坂東龍汰、石川瑠華 / 「運命の2人」岡山天音、小野花梨

第2話
監督:松本優作(『Winny』、『ぜんぶ、ボクのせい』)
脚本:松本優作、島田雄史
出演:「愛してれば、関係ない」松本まりか、三浦貴大 / 「壁の落書き」皆川猿時、桜田ひより

第3話
監督・脚本:淺雄望(『ミューズは溺れない』)
出演:「落とせたら10万円」堀田真由、井之脇海 / 「2人合わせて5万円」鈴木杏、石井杏奈、林田洋平(ザ・マミィ)

第4話
監督・脚本:二ノ宮隆太郎(『お嬢ちゃん』『枝葉のこと』)
出演:「子猫ちゃん」磯村勇斗、三浦透子/「早春」荒川良々、木竜麻生

第5話
監督:内山拓也(『佐々木、イン、マイマイン』、『ヴァニタス』)
脚本:内山拓也、木村暉
出演:「再見、生活費」 瀬戸康史、瀧内公美、三村朱里 / 「愛しき隣人」酒向芳、光石研

第6話
監督・脚本:近藤啓介(『ウーマンウーマンウーマン』、「直ちゃんは小学三年生」)
出演:「フロント9番」金子大地、片山友希、中村無何有 / 「十八番」櫻井健人、大鷹明良、芹澤興人、成嶋瞳子

第7話
監督・脚本:阪元裕吾(映画『ベイビーわるきゅーれ2 ベイビー』)
出演:「HAPPENING KILLER」伊能昌幸、中村ゆりか、坂口涼太郎 / 「思ってたのと違う」小野莉奈、前田旺志郎

第8話
監督・脚本:藤村亨平(『パパはわるものチャンピオン』「ラブリラン」)
出演:「記憶」加藤諒、岡田結実/「やさしいホスト」森崎ウィン、佐藤玲、高石あかり

第9話
監督・脚本:大九明子(『勝手にふるえてろ』、『私をくいとめて』)
出演:「ダイバーシティ・ラブホテル」林遣都、板垣李光人/「あああ、ラブホテル」坂井真紀、岡田義徳、北村優衣、山崎竜太郎、山脇辰哉