こんにちは、山田洋次監督！
最新作『こんにちは、母さん』公開記念
“はじめて”の人のための山田洋次監督特集

“4つのコース”山田洋次の世界に入門！
映画賞をわかせた人気作

松竹大船撮影所50周年を記念して製作された青春ドラマ。1930年の松竹蒲田撮影所を舞台に、映画黄金期を支えたスター俳優、監督をモデルにした登場人物たちの日々を描く。山田監督、井上ひさし、山田太一、朝間義隆が共同で脚本を手がける豪華な布陣で、渥美清が主演を務めた。田中絹代をモデルにした小春を有森也実が演じ、彼女が映画の世界に足を踏み入れ、様々な映画人、俳優たちと交流しながら成長していく姿が描かれる。日本アカデミー賞では10部門で最優秀賞を受賞した。

岩手県の山奥で農業をしながらひとりで暮らす父親と、田舎から上京してフリーターを続けながら暮らす息子の葛藤と交流を描く。名優・三國連太郎と永瀬正敏が父子を演じ、息子の父への反発、不安定な生活を叱りながらも子に心を砕く父の心情が丁寧な描写を積み重ねによって浮かび上がってくる。日本アカデミー賞最優秀賞5部門、キネマ旬報ベスト・テン日本映画部門第1位ほか4部門、毎日映画コンクール5部門で受賞など数々の栄冠に輝いた。

幅広い年齢、様々な事情を抱えた生徒が集まる夜間中学校を舞台に、生徒と教師の交流、生徒たちの苦難の日々を描いた感動作。山田監督が10年以上もの構想期間をかけて描いた作品で、西田敏行がクラス担任の国語教師を演じるほか、竹下景子、萩原聖人、神戸浩、すまけい、笹野高史らが出演。中でも50代になるまで文字の読み書きができず勉学に励むイノさんを演じた田中邦衛の名演は今も語り継がれている。本作は日本アカデミー賞最優秀賞6部門受賞など高評価を集め、2000年までにシリーズ全4作が公開された。

小津安二郎監督の名作『東京物語』をモチーフに、現代を生きる家族の姿を描いたドラマ。東京で暮らす子どもたちを頼って東京見物にやってきた老夫婦と、子どもたちそれぞれの家族のドラマを時にコミカルに、時に重厚に描く。橋爪功と吉行和子が広島から東京にやってくる父母を演じるほか、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優らが出演。劇中には公開の2年前に起こった東日本大震災に関するエピソードも盛り込まれた。

中島京子の直木賞受賞作を原作に、赤い三角屋根の小さいおうちで暮らす平井家とその女中の物語、そして女中の残した回想録を手にした現代の若者のドラマを描く。平井家の女主人である若奥様・時子を松たか子が、平井家に勤める女中タキを倍賞千恵子と黒木華が演じるほか、片岡孝太郎、吉岡秀隆らが出演。第64回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品され、黒木華が最優秀女優賞（銀熊賞）に輝いた。『東京家族』に続いて久石譲が音楽を手がけている。

国民的シリーズ『男はつらいよ』を手がけてきた山田監督が満を持して発表した喜劇映画。長年にわたって夫婦関係を続けてきた男女に訪れた“熟年離婚”の危機を発端に、個性豊かな登場人物たちがそれぞれの事情を持ち込んで家族は大騒動になる。『東京家族』に続いて橋爪功と吉行和子が夫婦を演じるほか、同作のキャストが再集結。2017年にはシリーズ2作目が、翌年には『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』が公開され、中国でリメイクされるなど幅広い層から支持を集めた。

今こそ観たい！ 映画監督：山田洋次とは？

“4つのコース”山田洋次の世界に入門！
・映画賞をわかせた人気作
・名女優：倍賞千恵子との仕事
・時代劇を堪能―藤沢周平の世界―
・スター吉永小百合と夢のタッグ

最新作『こんにちは、母さん』が公開