こんにちは、山田洋次監督!
最新作『こんにちは、母さん』公開記念
“はじめて”の人のための山田洋次監督特集
日本映画界を代表する名監督のひとり山田洋次監督の最新作『こんにちは、母さん』の公開がスタートした。本作は山田監督にとって記念すべき90本目の監督作品で、東京の下町に生きる人々のドラマ、家族の絆、笑い、社会からはじき飛ばされてしまった人々に向ける眼差しなど、これまでの山田洋次作品のエッセンスが凝縮されている。
そこで最新作の公開を記念して、“はじめて”の人のための山田洋次監督入門を掲載! 70年以上にわたって映画ファンを魅了し続けてきた山田洋次の世界を劇場と配信で存分に楽しんでほしい。
“4つのコース”山田洋次の世界に入門!
・映画賞をわかせた人気作
・名女優:倍賞千恵子との仕事
・時代劇を堪能―藤沢周平の世界―
・スター吉永小百合と夢のタッグ
最新作『こんにちは、母さん』が公開
『こんにちは、母さん』(2023)
山田洋次監督90本目の最新作は、令和の時代に東京の片隅で暮らす家族の物語だ。
大企業の人事部長として働く昭夫は、人員整理や社内の人間関係など日々の仕事で神経をすり減らしており、家に帰ると妻とは離婚問題でモメ、大学生になった娘の舞ともうまくいっていない。
同窓会の準備のために久しぶりに実家に戻った昭夫は、母・福江の様子がそれまでと違っていることに驚く。福江は下町の足袋屋を営んでいるが、毎日華やかなファッションで出かけ、地元の人々とボランティア活動をしたり、その過程で知り合った牧師の男に淡い恋心を寄せているようだ。
さらには娘の舞が福江のもとに身を寄せており、昭夫はあまりの変化に戸惑う。しかし、幾度も母のもとを訪ねるうち、下町の人々の人情や、現在の母の想いに触れ、変化を遂げていく。
本作は、永井愛の作による同名舞台が基になっており、吉永小百合が孫のいる“おばあちゃん”役を演じることでも注目を集めている。しかし、快活でスクリーンで輝く吉永の魅力はいまも圧倒的で、息子や孫を温かく包み込む表情を見せる一方、牧師との淡い恋のくだりでは繊細な感情表現で観客を魅了する。
息子の昭夫を大泉洋が演じるほか、孫の舞を『キネマの神様』に続いて山田作品に出演する永野芽郁が演じ、田中泯、寺尾聰、神戸浩ら山田作品を支えてきた名優が集結。
いつの時代も変わらない家族のドラマ、東京の下町の人情や風情、そして穏やかに見える日常の中に今も残る戦争や災害の記憶……本作はこれまでの山田洋次作品で描かれてきたテーマやモチーフが軽妙な物語の中にしっかりと刻まれている。過去の山田洋次作品を改めて観てから本作を観ると、時代が変わってもブレることのない監督の眼差しや、そこにある人情をより深く感じられるはずだ。
映画『こんにちは、母さん』
公開中
公式サイト
山田洋次監督の公式サイトがオープン
山田洋次監督初のオフィシャルWEBサイト「山田洋次 Official Site」がオープンした。
トップページには今に続く監督人生の軌跡を辿るように、若かりし頃の姿や『男はつらいよ』シリーズで主演を務めた渥美清さんとの貴重な2ショット写真など、様々な時代の写真をローテーションで掲載。
また、監督作90作品を網羅した「FILMS:作品一覧」ページには、各作品に向けた監督自身の「演出のことば」も掲載されている。
https://movies.shochiku.co.jp/yamadayoji/
なお、本特集ではあえて『男はつらいよ』シリーズ以外の作品を紹介した。『男はつらいよ』の見どころ、注目ポイントは過去の特集記事に掲載中!
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・映画賞をわかせた人気作
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・スター吉永小百合と夢のタッグ