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深い森に建つ部屋。映画『ザ・ウォッチャーズ』の舞台が恐ろしい!

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これまでにない斬新な設定で描く“覗き見”リアリティーホラー映画『ザ・ウォッチャーズ』が6月21日(金)から公開になる。本作の脚本と監督を務めるのは、M・ナイト・シャマランの愛娘イシャナ・ナイト・シャマランだ。

深い森に建つ部屋。映画『ザ・ウォッチャーズ』の舞台が恐ろしい!

『IT/イット』や『アナベル』など数々の名作ホラーをおくりだしてきたワーナーホラー最新作『ザ・ウォッチャーズ』が6月21日(金)から公開になる。本作の舞台は、森の奥深くにある奇妙な部屋。ホラー映画ファンなら見逃せない“コワさ間違いなし”のスポットだ。

名もない森に“その部屋”はある

本作は主人公の女性・ミナが、届け物をする途中で森に迷い込むところから物語が始まる。陽も落ち、恐ろしい声のようなものを耳したミナが、森で出会った女性に誘われるようにして逃げ込んだのはコンクリートでできた奇妙な建物だ。

その建物は森の中にポツンと建っていて、周囲にはほかの建造物などは一切ない。建物は平屋で、出入り口は鉄製の頑丈な扉のみ。三方は完全にブロックされているが、一面だけはハーフミラー(マジックミラー)が設置されており、ミラーの前には何のためかわからないが空間が広がっている。

通常、森の中に小屋がある場合は地面から少し高い位置に建っていることが多い。雰囲気を感じたいのでれば木造のログハウスを建てる人もいるだろう。開放感のある空間で自然や鳥たちを観察できるからだ。

しかし、この部屋は外部から侵入を拒むような作りになっている。森の中にあるにもかかわらず、壁で視界はふさがれており、ガラス/ミラーのサイドも外から中の様子は見えるが、部屋から外を見ることはできない。さらに建物に上階(2階)もないので景色も楽しめない。

一体、誰が何のためにこんな部屋を建てたのだろうか? ここは森の中に建てられた監獄なのか? しかし、ここに設置された鉄の扉はとても頑丈な上に、部屋の内部からしか鍵がかけられない。誰かを閉じ込めておくには不向きだ。

となると籠城するための施設? しかし、部屋の内部にはリビングを模した空間があるだけで調理場も風呂場もない。

映画の冒頭から登場するこの部屋、観れば観るほどに謎に満ちているのだ。

やぶった瞬間に死ぬ。この部屋の“奇妙なルール”

ミナがこの部屋に逃げ込んだ時、そこにはすでに見知らぬ男女3人がおり、彼らは正体不明の“何か”に監視されている。そこでは奇妙な3つのルールが敷かれている。

“監視者”に背を向けてはいけない。
決してドアを開けてはいけない。
常に光の中にいろ

どれかひとつでも破ると“死”が待つという。

ミナと見知らぬ3人は、森が光に包まれている昼間は部屋の外に出ることができるが、陽が落ちると部屋に戻り、扉に鍵をかける。

そしてガラスの前に立つ。その際は絶対に背を向けてはいけない。彼らはガラスにうつる自分の姿しか見えない。しかし、“何ものか”はそのすべてを見ている!

これまでに名作ホラー/スリラー映画には印象的なロケーションが数多く登場した。米・ロードアイランドにある古い屋敷が舞台の『死霊館』、ギミック満載の殺人機械で観客を魅了した『Saw/ソウ』シリーズ、クリスタルレイクのキャンプ場に殺人鬼ジェイソンが出現する『13日の金曜日』……観客が“絶対に自分では行きたくない”と思う場所で、予期せぬ何かが起こるのがホラーの魅力のひとつだが、『ザ・ウォッチャーズ』に登場する部屋はその中でも群を抜いて謎が多い。

その森はどこにあるのか?

そもそも、この部屋のある森自体がかなり不気味だ。

ミナは届け物をするために、この森を”通過”しようとしただけだが、なぜか自動車のエンジンは停止し、電子機器はすべてストップしてしまう。緑の美しい樹々の広がる空間で、何も不審なところはないが、見通しは悪く、一度でも足を踏み入れると迷路のように感じる。

そして日没になると周囲に灯りのない森は一瞬にして闇だけが広がる恐ろしい場所になる。遠くから聞こえる音は、愛らしい動物の声か、それとも何かの叫びか?

本作では人工的な部屋の恐ろしさと、森の恐ろしさが相乗効果を生み出しながら観客を取り囲む。夜になると部屋に入り、ドアを開けてはならない。恐ろしい。しかし、朝になり森に出ても、そこは迷路のような空間しかなく恐ろしい。イシャナ・ナイト・シャマラン監督は、独自の語りのセンスと映像美学を発揮して、観客にこれまでにない空間に誘うのだ。

予告編や特別映像などではまだ森とガラス貼りの部屋の一部が描かれるだけで、その全貌は明らかになっていない。“監視者は一体、何ものなのか?”という謎だけでなく、物語の設定には謎が連鎖する仕掛けが隠されているに違いない。

『ザ・ウォッチャーズ』
6月21日(金)公開
公式サイト:http://thewatchers.jp
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