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『ドミノ』は才人ベン・アフレックの新たな代表作に!

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ロバート・ロドリゲス監督の最新作『ドミノ』でベン・アフレックが主演を務めている。

ハリウッドきっての人気俳優にして、オスカーも手にしたフィルメイカーでもあるアフレックは、本作で行方不明になった娘を追う刑事ロークを演じている。

ハリウッドスター、ベン・アフレックの誕生

1972年生まれのベン・アフレックは幼少期から演技をはじめ、7歳でプロの俳優になり、学業と並行してテレビ番組などで活躍した。やがて、『青春の輝き』や『バッド・チューニング』『チェイシング・エイミー』などに出演し、期待の若手スターとして頭角を現していく。

彼の名が世界に知れ渡るようになったのは、1997年だ。友人のマット・デイモンと脚本を書いた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演し、アカデミー脚本賞を受賞。以降、彼はハリウッドスターとして『アルマゲドン』『トータル・フィアーズ』『デアデビル』『ゴーン・ガール』など大作に次々と出演し、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』からはバットマン役で多くの作品に出演。映画ファンで彼の名を知らぬ者はいないだろう。

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で盟友マット・デイモンとともにアカデミー賞脚本賞を受賞。駆け出し期にこの快挙を成しているだけでも“才人”としてのレベルの高さがうかがえる

ロドリゲス監督はローク役を選ぶ際、アルフレッド・ヒッチコックを意識したという。

「ヒッチコックは、ケイリー・グラント、ジェームズ・スチュワート、グレース・ケリー、イングリッド・バーグマンなど、ビッグスターをキャスティングしてきた。だから僕もロークの役は映画スターに演じてもらいたかったんだ。それに、ロークは家族思いでもある。僕とベンはその前から知り合いで、よく子供の話をした。彼ならば、優しい父親の雰囲気を出してくれるとも思ったのさ」

誰もが知るスター俳優。画面に登場するだけで“劇的な時間”が始まったと思えるカリスマ性。ベン・アフレックは『ドミノ』にとって“最高の主演俳優”だったようだ。

映画監督だから分かること

ベン・アフレックは俳優だけでなく、映画監督、映画製作者としても圧倒的な成功を収めている。

紹介したとおり、若くして脚本の世界でオスカーを手にし、2007年には自ら製作と脚本も手がけた初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』を発表。フィルムメイカーとして初作から高評価を集め、2012年には監督作『アルゴ』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞に輝いた。

その後も『夜に生きる』『AIR/エア』を監督し、『最後の決闘裁判』では出演だけでなく脚本も執筆。映画製作者として親友マット・デイモンと共同で製作会社を立ち上げ、若手監督にチャンスを与えるテレビ番組『プロジェクト・グリーライト』からは多くの監督たちがデビューを果たした。

カメラの前だけでなく、その後方で何が行われているのか分かる。監督が何を求めているのか直感的に理解できる。メガホンをとったことで、アフレックは俳優としても進化を遂げたようだ。ロドリゲス監督は「監督もする俳優とは、過去にも何度か仕事をしてきている。彼らは僕が直面する困難を理解してくれるし、自分で自分を監督しようとはしない。あくまで役者としてそこにいる。それに、たとえば僕が“手をもっと上の方に持ってきてくれる?”と聞いたりすると、“ああ、ここだとカメラに入らないんだね”と、言わなくてもすぐ分かってくれる。彼らとの仕事はとてもやりやすい」と語る。

“インディーズの魅力”を知る映画人アフレック

彼は超大作ではない低予算作品やインディーズ映画、作家性の強い映画にも数多く出演し、名だたる映画作家ともタッグを組んでいる。

キャリア初期は、ジョークとオマージュ満載のプロットで観客を魅了する異才ケヴィン・スミスと長年にわたってコラボレーションし、その後も『グラン・プリ』『フレンチ・コネクション2』のジョン・フランケンハイマー監督、『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッチェル監督、『天国の日々』『ツリー・オブ・ライフ』のテレンス・マリック監督、英国が誇る巨匠リドリー・スコット監督らの作品に出演している。

そのジャンルは、アクション、SF、コメディ、ラブロマンス、ヒーロー映画と幅広く。予算もバラバラ。どんな規模であっても脚本と監督で作品を判断し、出演作を決めてきたアフレックらしいフィルモグラフィといえるだろう。

だからこそ、アフレックの選んだ作品は信用できる。『ドミノ』もアフレックが脚本を読み、魅了された作品だ。彼はこう振り返る。

「この作品は多層構造になっていて、あるレベルの現実があるかと思うと、別のレベル、さらにまた別のレベルと、次々に明らかになる。最初は奇妙に感じるかもしれないが、後になってなぜそうだったのかを理解することができる。そこが気に入ったし、そんな演技に挑戦できるのも楽しみだった」

これだけの作品に出演し、あらゆるジャンルで役を演じてきたアフレックが“挑戦”と語る最新作『ドミノ』。彼が演じるロークは、謎を追う刑事であり、次から次に起こる“予想外の出来事”に翻弄される男であり、娘を心から愛する父親でもある。ひとつのドラマの中に次々に現れる複数の側面。本作はベン・アフレックがさらなる演技の深みに挑んだ新たな代表作になった。

『ドミノ』
10月27日(金)公開
(C)2023 Hypnotic Film Holdings LLC. All Rights Reserved.
Photo:AFLO